一般社団法人HECTEF

Health Care Technology Foundation

 代表理事よりご挨拶

一般社団法人HECTEF 代表理事
自治医科大学 名誉教授
         
櫻林 郁之介

一般社団法人HECTEFの会員の皆様におかれましては、ますますご清祥の事とお喜び申し上げます。

さて、一般社団法人HECTEF(Health Care Technology Foundation)は、平成6年から臨床検査用高位標準物質の開発・製造・検定・頒布を主な事業として発展してまいりました。現在、多くの標準品等の頒布を行っております。尚、国内、海外からの必要な標準品の入手につきましては、お問い合わせ頂ければ迅速にご対応させていただきます。


また平成28年4月よりIFCC から導入したHbA1cの校正物質(HECTEF HbA1c Calibrator)の頒布を行っておりますが、当標品は全血を凍結したIFCC HbA1c Reference Systemにトレーサブルな物質であり、IFCC値(mmol/mol)をMaster EquationにてNGSP値(%)に換算されています。このHECTEF HbA1c Calibratorにつきましては、国立循環器病研究センター基準分析室で詳細に検討して頂いており、日本臨床検査標準協議会(JCCLS)より推奨されております。
 さらに、一般社団法人HECTEFでは、会員の皆様で広く臨床化学に興味をお持ちの方々に対して、最新の知識をお伝えすべく「HECTEFセミナー」を毎年開催しております。セミナー開催の情報はホームページならびに会員の皆様には直接ご連絡しますので、是非ともご参集下さい。


 また、2009年から米国臨床化学会(American Association for Clinical Chemistry, AACC)の発案で、毎月発行されている“Clinical Chemistry誌”に掲載されているReviewの翻訳、また興味深い発表論文に関する対談(Podcasts)の和訳文をHECTEFホームページの“Clinical Chemistryプロムナード(略称CCP)”として公開してきましたが、この翻訳事業はAACCの体制の変更等により2018年12月をもって終了しました。翻訳開始以来10年間に翻訳掲載された論文等は247編になりますので、これらの膨大な内容を皆様方に有効に活用して頂くために、”HECTEF CCP ライブラリー“として保存するとともに、それぞれの翻訳文の中からkeywordを選択して17種類に分類し、それぞれのkeywordから翻訳文のタイトルが検索できるよう索引を作成してホームページに掲載することにしました。これらの翻訳文の活用法の詳細につきましては、HECTEFホームページに掲載していますのでご覧いただき、今後とも”HECTEF CCP ライブラリー“の積極的なご活用をお願い致します。
 
 日本臨床検査標準協議会(JCCLS)の会員であるHECTEFは、さらに両組織の関係強化を図っていき、これからもますます必要になる臨床検査に関連する情報を提供できるように努力を重ねていきたいと思っております。多くの臨床検査に携わる先生方や臨床検査技師諸氏、臨床検査関連企業の皆様をはじめ臨床検査に興味を持っておられる方々のご協力、ご鞭撻を切にお願い致します。